I-PACE AWARDを受賞!Smart Parkingを展開する吉川様へインタビュー

Interviewee

吉川幸孝
吉川幸孝
代表取締役
株式会社シード

2019年11月15日に開催したMobility Transformationに参加された感想を率直にお聞かせください。

参加してみた感想としては、こんなにも多くの方が「モリビリティ」や「移動の進化」に興味関心を持っているんだなと驚きましたし、会場から溢れる熱量もすごく感じました。

”100年に一度の大変革時代”と言われている通りで、私も含めモビリティ関わる皆さまも、今後どういう未来になるのか探っている段階だと思います。自動運転だったりMaaSだったり、新しい技術やワードが増えていき、進むべき確かな方向も見えていない中、それでも前になんとか一歩ずつ確実に努力をしながら進んでいる、そんな方々が集まっているイベントだと感じました。

そして、今後のモビリティについて、誰も正解が分からない時代であっても、
・ジャガーは未来をこのように捉えている
・シェアリングサービス企業様はこう捉えている
・物流業界はこう見てる
・保険業界はこう考えている
といった形で業界を越えて様々な意見を直に聞けて面白かったですし、参考になりました。

特に気になったセッションはございますか?

一番興味があったのは、スペシャルゲストで登場したウサイン・ボルトさんのセッションですね。ボルトさんが来ている、というのを知って大急ぎで会場に向かったのですが、入場規制がかかっており、残念ながら入れなかったです(笑)

吉川様はスタートアップピッチでI-PACE AWARDを受賞されていかがでした?

全くのサプライズだったので、めちゃめちゃ驚きました。実は事情を知っていた方から「ジャガーの社長様からあとで個別に話があるみたいだよ」とだけ聞かされていたので、「何か失礼なことやったのではないか」と心配していて、心臓がバクバクだったんですよ。

AWARDの発表がされるタイミングでも、私が選ばれると全然思っていなかったので、のんびりとシチューを食べていました。そしたら急に名前を呼ばれて、びっくりしましたよ!

AWARDを賞品はI-PACEの長期レンタルですが、実際に乗りましたか?

はい、乗りました。凄くいい車ですね。父も車好きの影響もあって、今まで色々な車に乗ってきたのですが、電気自動車は初体験でした。印象としては、ガソリン車と電気自動車は全く違う。エンジンってどうしてもギアを上げていく動作が必要になるので、いきなりアクセルを踏んだとしてもパワーが伝わらないんですね。一方で、電気自動車にはギアという概念がないので、アクセルを踏んだら踏んだだけパワーが車に伝わって一気に進みます。

内装もラグジュアリーな感じがしました。特に思ったのが、全体的にすごくスマホ調というか、普段使い慣れているスマホを操作しているような気分になりました。たとえば、多くのカーナビはスマートフォンと比べて、タップした後に反応が遅かったり、道を間違えた際の切り替に時間がかかったりします。I-PACEに乗っていると、そういう負の体験が一切なく、道を間違えても2,3秒後には新しい道を示し、タッチの感度も凄くいい。まるで、スマホの中に乗っているような、不思議な感覚でした。

今後、Mobility Transformationに期待することはございますか?

前回のカンファレンスは業界の垣根を越えて様々な企業が登壇していてテーマが広かったので、もう少し規模を小さくし、テーマを絞ってみるといいかもしれません。例えばテーマを自動運転にして、各自動車メーカーが描く自動運転の未来を直接聞けて、全体感を理解できる。そういったテーマでも面白いと思います。

今、自動運転という話がありましたがSmartParkingが扱っている駐車場ビジネスと自動運転は何か関係性があるのでしょうか?

はい。自動運転と駐車場はとても関連性の深いテーマです。

自動運転車が普及すると、人々が利用してない深夜帯は車がゆっくりとした速度で交通量の少ない道路を走り、必要とされる時間帯になったら都心に集まる、そんな未来もありうると思います。そうなったとき、”駐車する”という概念自体がなくなるかもしれない、という危機感もあります。
一方で、全ての車両が路上を走りつづけることはなく、どこかに集約する必要がある、という見方もあります。自動運転が普及すると、駐車場自体がどのようになっていくのか予測がつかない状況なので、興味があります。

なるほど、「移動が進化する」と自動車メーカーだけでなく様々な領域で変革が起きるのがダイナミックでおもしろいですね。
次回はどのような方向性になるかわかりませんが、さらにMobility Transformationがより良いものになるように頑張ります!